看護部門
基本理念
- 看護を必要とする全ての人々を対象に、円滑なチーム医療を推進し安全で質の高い看護を提供します。
基本方針
- 医療者に必要な倫理観・使命に基づいた看護を提供するために自己研鑽に努めます。
- 急性期・高度医療に対応できる質の高い看護を提供します。
- 他の専門職と協働し、地域との連携を密にし、看護を通して地域に貢献します。
当院の特徴
看護部は看護師、准看護師、歯科衛生士、病棟看護補助者、入浴介助補助者等が専門性を生かし、チームの一員として病院の理念達成に向けて、力を発揮しています。病院見学に来られた方から「皆さん笑顔が良く温かい雰囲気ですね。」という声がよく聞かれます。
また、看護部では人材育成を最も重要視しています。下に示す「荒木脳神経外科病院看護師(准看護師)育成キャリアパス」に基づいてキャリア開発ラダー(※1)を作成し、「自律」を最終目標として特に力を入れています。
「慢性疾患看護」の専門看護師、「脳卒中リハビリテーション看護」、「摂食・嚥下障害看護」、「感染管理」の認定看護師をスペシャリスト・ナース(※2)として配置していますが、ジェネラリスト・ナース(※3)共々、今後も更に充実させ超急性期から回復期・在宅での支援と幅広く地域に密着した看護の提供にスタッフ一同日々努力しています。
※1 キャリア開発ラダー
看護実践能力を段階的に表し、到達度によって看護師の能力が示されるシステム。これにより、
看護師は能力段階を確認しながら自己研鑽や人材育成を目指せるようになるだけでなく、看護実践
能力の担保・保証が可能となり、患者さんへの安全で安心な看護提供につながる。
※2 スペシャリスト・ナース
高度なテクニックや特殊なスキルを身に付け、特定分野に秀でており、専門看護師や認定看護師
の資格を有する看護師。
※3 ジェネラリスト・ナース
幅広い知識や技術を持ち、病気や患者の症状を問わず患者をケアすることができる看護師。
レベルⅣ対象者研修受講者の“声”
『自分は、特にここ数か月、先輩看護師としてこうしなければ、と意識することは正直あまりありませんでした。しかし、今回の研修を受けて、身近にいる先輩たちの姿をあらためて見ると、自分にとって手本となることが多く、ヒントが見えてきました。
パートナーシップが導入され、他のスタッフと患者様の関わる場面を見たり、スタッフどうしで相談したりしながら看護を行う機会が増えました。「こんな先輩は素敵」と思う先輩看護師たちの姿を挙げてみます。
〇 パートナーを組ませていただいたり、チームリーダーをされている時、「心強い!」A先輩
豊富な経験に裏付けされた知識と技術をもって私の疑問や相談に応えていただいたり、何かあったら必ず「A先輩を信頼してそうしてみよう!」そう思わせてくださいます。スタッフにとって心強い存在の先輩は、もちろん患者様からも信頼されています。
〇 スタッフが自発的に動ける環境を作ってくれるB先輩
自分よりも、他人を動かすことは難しいことだと思います。B先輩はある程度スタッフを信頼し、見守ってくれていると感じます。それもあってか、B先輩の周りでは「もっとこうしてはどうか、こっちの方がいいかな」と前向きな意見や、気付きが出てきます。
〇 看護の仕事が大好きなC先輩
一緒に働いていて、C先輩は看護の仕事が大好きなんだろうなと感じます。そのように人に感じさせることはとても大切ですが、案外難しいことではないでしょうか。きっと苦労を感じたり、辛いこともいろいろとあると思いますが、そのようなことを表には出さず常に患者様目線で頑張っておられ、周囲からそんなふうに見えるC先輩は素敵だと思います。
それぞれに、光るものを持っている先輩看護師たち❢❢❢
私も、先輩たちの「素敵」をたくさん見つけ、自分なりに吸収し、少しずつ手本となれる存在になっていけるよう努力したいと思います。』
専門看護師・認定看護師の紹介
当院で働く新人看護師の紹介
各部署の紹介
1 「外来・手術室」
「医療の原点は救急である」の運営方針のもとに、24時間365日救急の受入体制をとっています。
地域の皆さまに「あの病院に行って良かった」「何かあったらあの病院にいきたい」と思っていただける看護を目指しています。
脳神経外科領域の治療は時間が勝負です。緊急手術はもちろんですが、特に発症から手術開始までの時間が治療効果に大きく影響を及ぼす血管内治療においては、日頃から他職種と連携を密に図り、24時間対応できるよう体制を整えています。
一般外来は当然ですが超急性期を受け持つ外来・手術部門として、患者様が安全に安心して治療が受けられるように確かな技術と根拠に基づいた看護実践ができるよう励んでいます。
2 「2・3階病棟」
2階病棟は、脳卒中ケアユニット(SCU)9床及び一般急性期12床の合計21床です。超急性期脳卒中や脳神経外科領域の患者様以外にも、集中管理が必要な患者様が多く入院されています。
手術治療・血管内治療・保存的治療など、超急性期~周手術期の患様に対し、24時間体制で専門性と質の高い看護サービスを提供できるよう、常に自己研鑽しながら看護実践をしています。
また、突然の発症で不安やショックのある患者様とその家族の方に早期から身体的な視点のみでなく、精神的・社会的な視点も踏まえ、他職種と連携をとりながら「安全・安心・安楽」な入院療養から退院支援・生活期までサポートしています。
当フロアには、男性看護師が院内で最も多く、定期的に男子会を開催しながら和気あいあいとしているのも特徴です。
3階病棟は、2階病棟での手術や超急性期治療を終えて、更なる継続した治療やリハビリが必要な患者様や、肺炎や消化器疾患など内科の検査・治療が必要な患者様が入院されている病棟です。脳神経外科分野だけでなく、幅広い視野で患者様と向き合い、異常の早期発見と対応ができるよう努めています。3階フロアは若い看護師が多く働く、元気いっぱいでチームワークが良い病棟です。
3 「4階病棟」
4階回復期リハビリテーション病棟では、患者様が限られたリハビリ時間を有効的に活用し、効果的にリハビリテーションがすすむようチーム医療に取り組んでいます。平成28年7月からはPNS※を導入し、より充実した看護ケアを提供できるように努めています。
PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム): |
患者さんが4階病棟に入られるときや退院される前に、必要に応じてご自宅を訪問させていただき、よりきめ細やかな入退院支援を行っています。
また、入院中は、栄養管理や薬剤管理を確実に行ったり、生活様式の改善を提案させていただいたりすることにより、退院後も患者さん自身、あるいは家族の方と協同で脳卒中の再発を予防できるよう支援することに力を入れています。
更に、看護師、介護士、療法士、歯科衛生士、相談員からなる、病棟ケアの強化を行うチームを編成しています。そのチームは「療養環境」、「ケア推進」、「情報共有」、「転倒・転落予防」、「レクリエーション」で、医療の質の向上を目指して精力的に行っています。個々のケアに加えてチームによるケアよって患者さんの状態がよりよくなったり、患者さんや家族の方に笑顔が見られるようになったりすることが、私達スタッフの喜びにもつながっています。
患者さんの療養生活を笑顔で支えたいと日々努力しています。