お知らせ

風疹にご注意(春に多い感染症)

風疹1

インフルエンザの流行は落ち着いてきた今日この頃ですが、春から初夏にかけて多い感染症として、風疹があります。現在風疹は、国立感染症研究所から「風疹急増に関する緊急情報」が出されており、注意が必要です。

風疹とは?

 風疹は、発熱、発疹、リンパ節腫脹と特徴とするウイルス性の発疹症です。
 基本的には予後良好な疾患ですが、風疹の最大の問題は、妊娠20週頃までの妊婦が感染することにより、風疹ウイルスが胎児におよび、先天異常を含む様々な症状を呈する「先天性風疹症候群」が出現することにあります。

先天性風疹症候群とは?

 難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等をもった赤ちゃんが生まれる場合があります。これらの障害をすべて持つとは限らず、一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることがあります。

風疹の感染経路は?

風疹2

感染者の咳やくしゃみなどで飛ぶ体液が、他人の粘膜に付着して感染します。(飛沫感染)

症状は?

風疹3

 14~21日の先夫期間を経て、上述の通り発熱、発疹、リンパ節腫脹(特に首と後頭部)に出現します。発熱は約半数にみられる程度で、発疹も3~5日で消失します。稀に脳炎、血小板減少紫斑症、溶血性貧血など、重篤な合併症になる恐れがあります。

治療法は?

 多くの場合は症状が強くなく、自然治癒します。そのため発熱や関節炎に対して解熱鎮痛剤を用いる対症療法になります。

予防のためには?

風疹4

 ワクチン接種の制度はこれまで様々な経緯があります。自身が接種したかどうかは、母子手帳の記録や抗体検査で確認する必要があります。
 広島市では、無料の風疹抗体検査が実施されています。

重い病気でないのであれば、予防接種は必要ないのでは?

風疹5

 小児の場合、通常あまり重くない病気ですが、上述の通り、妊娠初期の女性が風疹にかかると、生まれてくる赤ちゃんに影響が出る可能性があります。また、大人が感染した場合は、発熱や発疹の期間が小児に比べて長く、関節痛がひどいことがあり、一週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。
 多くの人が予防接種を受けると、個人が風疹から守られるだけでなく、他の人に風疹をうつすことが少なくなり、社会全体が風疹から守られることになります。

風疹6

(図は国立感染症研究所より引用)

参考文献: 広島市感染症情報ホームページ
国立感染症研究所ホームページ

(文責:広報委員会 木村隼人)

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