安全な入浴方法
だんだんと寒くなり、夏場のシャワーだけの入浴から湯船につかる入浴へ切り替えられている方が多いかと思います。しかし、入浴中の事故で亡くなる人は年間に1万4000人もいると推定されており、入浴する際には十分注意が必要です。 安全な入浴とはどのようなものでしょうか?今回は転倒しない工夫に絞ってご紹介します。
入浴中の事故の要因
①脱衣所、浴室、湯船などでの温度差による血圧変動
②熱い湯につかることによる血圧の上昇や発汗による脱水
③水の重さによる水圧で生じる心臓への負担
④転倒
入浴前の注意点
・脱衣所に椅子を設置する(着替えの際にバランスが不安定にならないように)
・浴室と脱衣所の間に段差がある場合、段差を解消する(脚がひっかからないように)
・入浴前に家族に声をかける(何かあった時、気づきやすいように)
入浴中の注意点(洗体)
・洗体中の椅子は立ち座りしやすいよに膝の高さ程度の椅子を用意する
・洗体中や洗体後に立ち上がる際は、滑りやすいので足の裏や床の泡をしっかり流してから立つ
湯船につかる時の注意点
・浴槽の出入りは手すりや浴槽の縁など固定されたものを持って行う
・浴槽をまたぐ際にバランスを崩しそうな方は浴槽の縁おと同等の高さの椅子を
そばに置き、座った状態で浴槽をまたぐようにすると良い
・湯船に肩まで浸かると立ち上がりにくくなる方は手すりなどを設置したり、
浴槽内に入れた台に腰掛けると良い
・浴槽内で体が浮いたり滑ったりしないように滑り止めマットを活用するのも良い
湯船から出るときの注意点
・頭を低くして、腰から立ち上がり、浴槽の縁やそばに置いた椅子に腰掛ける
続いて脚をゆっくり外に出し、落ち着いてから立ち上がる