お知らせ

冷房病(クーラー病)

当院の外来診察についてはこちら

B_130713_001みなさん、暑い日が続いていますが、熱中症対策はされていますか。帽子をかぶったり、水分補給をしたりと気をつけておられる方も多いかと思います。夏は、熱中症だけでなく、冷房病についても知っておく必要があります。冷房病については、耳にしたことがある方もおられると思いますが、今回はなぜ起こるのか、その対策をお話させていただきます。  

   

<冷房病とは>
B_130713_002私たちの体は、夏になると体内での発熱を抑制し、さらに熱を逃がしやすい体質に変化します。毛細血管を広げ放熱しやすくし、汗をかいて体温を下げようとします。しかし、その夏の体質のため、冷房の効いた室内にいても、血管が縮みにくいため体内の熱が逃げすぎて「冷え」たり、外出先との激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れています。自律神経は体温調節や発汗などのコントロールをしていますので、バランスが崩れると「冷え」に対しての抵抗力が弱くなってしまいます。足腰の冷え、だるさ、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢、不眠など・・・「冷え」によって起こる様々な症状が冷房病と言われるものです。

<冷房病への対策>
①エアコンとの付き合い方
冷房病や冷え性は、エアコンの使い方もふくめて、服装や食事、運動など、毎日の生活習慣と深いかかわりがあります。予防や対策のために、まず自分の生活を見直してみましょう。 その第1は、エアコンとの付き合い方です。エアコンの標準的な設定温度は、25~28℃が良いとされています。ただ体感温度は人によって違うので、「寒い」と感じない温度が基本となります。 外気温との差が大きいと、外出時の体へのストレスも強くなります。よく出入りする場合には、エアコンの設定温度は「外気温マイナス3~4℃」をひとつの目安にしてください。 エアコンをつけっぱなしにすると、体が慣れて寒さにも鈍感になります。ときどきエアコンをとめ、窓をあけて外気をとり入れることも大切です。 また、エアコンの風に直接当たると、体温が急速に奪われます。風向きをコントロールし、吹き出す冷気に当たらないようにしましょう。帰宅直後やお風呂あがりには、エアコンの前にいたくなりますが、汗をかいた状態だと体を冷やし、体調をくずす原因ともなります。 最近のエアコンは除湿(ドライ)機能がよくなっています。個人差はありますが、外気温が30℃程度なら除湿だけでもかなり快適になります。できるだけ冷房機能を使わず、除湿で済ます工夫も必要です。  

②服装
B_130713_003オフィスなど、エアコンの温度や風向きを勝手に設定できない場所もあります。そうした場所では、自分なりの自衛策が必要です。特に腹巻は、効果的です。冷えから胃や腸の障害を起こす人が多いことと、腹部を温めると全身の温度も上昇しやすいからです。腹巻は腰の冷えも防ぐので、腰痛の予防にもなります。最近はアウターにひびかない(外からはわかりにくい)薄手タイプの腹巻も数多くあります。
OLにも腹巻をひそかに愛用している人が多く、冷房病予防には欠かせないものとなっています。また冷気が直接当たらないように、カーディガンやスカーフなどで肌を隠すこともいいでしょう。
エアコンの冷気がたまりやすい足元にも工夫が必要です。厚手の靴下やハイソックスを利用したり、冷えが強い場合はズボンの下にレッグウォーマーをつける方法もあります。

③食事
冷房病や冷え性を予防するには、「体の芯(中心部)を冷やさないこと」が大切です。その意味で食べ物や飲み物は、重要な意味をもっています。
夏には冷やし中華やソーメンといった、冷たいものを食べたくなります。ところがほとんどの場所ではエアコンがきいていて、冷たいものを食べると体を内外から急速に冷やすことになります。エアコンのきいた場所では、少し汗ばむくらいの温かい食べ物をとるようにしましょう(飲み物も同様です)。
B_130713_004体を温める食べ物を「温性食物」といいますが、その代表がショウガ、ネギ、ニンニク、タマネギ、カボチャ、チーズなどです。トウガラシやコショウなどの香辛料にも、同じ効果があります。
食欲があまりない場合、冷たいものを食べると胃腸を冷やし、かえって体調をくずしかねません。また、食事を抜くとカロリー不足から体が冷えやすくなり、さらにビタミン不足からだるさや疲れが助長されてしまいます。
温性食物の入った温かい食べ物や飲み物を、少量でもいいのでとるようにしましょう。お勧めのミントティーはペパーミントです。食欲増進や、胃や腸の消化、働きを高める作用などの効果があるといわれています。そうはいっても、冷たいジュースやスポーツドリンクなどを飲みたいと思われますよね?これらには、糖分が多く入っているため、糖分の代謝で使われるビタミンB1が不足してしまいますので、できるだけシュガーレスのものを選んでくださいね。  

④運動や入浴
B_130713_005冷えをもっとも感じやすいのは足先です。エアコンの冷気が床近くにたまることと、足先は心臓から遠いため血液の流れが悪くなりやすいからです。
仕事中でも1時間に一度くらいは席を立ち、少し歩いたり、軽い屈伸運動をして、足先の血液の流れを改善しましょう。席を立てない場合は、つま先とかかとを交互に上げ下げするだけでも、ポンプのような働きで血流がよくなります。
日頃からよく歩くことも大切です。ウォーキングをしていると、足の筋肉が適度に強化されて血流がよくなるので、足先も冷えにくくなります。
入浴も、冷房病や冷え性の予防に効果があります。夏はついシャワーだけで済ませたくなりますが、お湯につかると足が温まるだけでなく、水圧によって血流もよくなります。お湯のなかで、ふくらはぎを軽くマッサージすると、効果が一層高まります。
お湯の温度は低めにし(少しぬるいと感じる程度)、ゆっくりつかるほうが、湯冷めによる体温の低下を防ぐことができます。

⑤ストレスをためない
B_130713_006ストレスがたまると自律神経の働きが低下して、冷房病や冷え性を起こしやすくなります。
ストレスをためないことが大切ですが、④で紹介した運動や入浴にはリフレッシュ効果があり、ストレス解消にも向いています。自律神経を正常にするためにも、睡眠もしっかりとりましょう。  

参考:オムロンHP ヘルスケア
文責: 看護師 猪口綾

当院の外来診察についてはこちら

認知機能セルフチェッカーバナー

健腸ナビバナー

名医を探せ!

医療の現場最前線

Neurosurgery Update inHiroshima

ban_1

ban_1

臨床研究のご案内

ban_nasva

自賠特設サイトのバナー①

I&Aシンボルマーク

第20回日本臨床脳神経外科学会

日本医師事務作業補助研究会 第8回 全国大会

当院の脳ドックコース

脳ドック

MRIによる検査および脳神経外科専門医による診察

 

プレミアム脳ドック

MRIによる検査および脳神経外科専門医による診察

PC版を表示