マスクについて
新型インフルエンザの流行以降(注:本記事は2012年5月に掲載したものですが、新型コロナウィルス対策に関連してお役立て頂けるものと思われます)、感染から自分の身を守る手段の一つとして、マスクは一般に広く普及されており、医療現場ならずともマスクを装着している人をよく見かけます。
今回は、この身近になったマスクについて少しアドバイスしたいと思います。
マスクには、ガーゼタイプなど沢山の種類がありますが、なかでも現在主流となっているのが、サージカルマスク(医療用不織布製マスク)です。
サージカルマスクは不織布という、織っていない布でできています。不織布は強度や伸びに方向性をもたず大量生産できるため、安価で複数の素材と容易に組み込ますことができる利点があり、厚みや空隙を簡単に変更できる長所がありますが、ガーゼなどと比較し、強度が劣るという欠点もあります。そのため、使い捨てが基本となっているのです。
マスクには①自分自身をウィルスから守り②自分のウィルスを他人にまき散らさないという2つの意味がありますが、サージカルマスクは細菌濾過効率の性質上、3㎛以上の大きさの菌に対しては防止力が低下します。インフルエンザウィルスなどのウィルスは、0.1㎛と小さく単独ではマスクで充分防止できるのですが、感染の原因として咳・くしゃみなどによってウィルスが飛散するので(飛沫感染)、唾液などの液体と共に飛散し、5㎛ほどの大きさになり完全には防ぎきれないのです。
正しい装着方法について
マスクを使用することは習慣化してきているものの、マスクが正しく使用できていない人をよくみかけます。鼻が出ていたり、マスクの外側を手で触ったり・・
正しくマスクを着脱し、感染を予防してください。
装着方法
マスク装着中の注意事項
①マスクの表面にはウィルスが付着している可能性があるため、触らないようにする。(手に付着したウィルスがドアノブなどに付着したり、ウィルスのついた手で食事を摂取したり、顔を触ったりと感染の原因となるため)
②1枚の使用時間は最長で1日とし、食事などで一旦はずす場合は、捨てて新しいものに交換するのが望ましい。(ポケットやかばんの中にしまわない)
外し方
①マスク本体には触れないように注意し、人差し指のみで耳のゴムを左右同時に引っ張ってはずす
②そのままゴミ箱に捨て、手洗いをする マスクを正しく使用し、細菌やウィルスから身をまもってください。
参考資料:病院・自治体などの自然災害、感染症の流行の対策支援サイト JAPAN MEDICAL PARTNERS
WEBサイト 健康回覧板~よむクスリ~
WEBサイト パンフル
文 責:看護部 鹿口 諭理保