第24回五福の会介護教室開催
平成22年12月18日(土)に「家庭でできる上手な介護~認知症って知っていますか~」というテーマで、介護教室が開催されました。講師は、当法人のグループホーム「あんしんホーム」の主任 三木 伸介 (介護支援専門員)が務めました。
グループホームの主な役割は、認知症のために自宅での生活が難しいお年寄りの方々が、少人数で共同生活を営む場です。普段、24時間体制で認知症のお年寄りと関わっているスタッフからの講義に、参加者の方々は真剣に耳を傾け、メモを取られていました。
講義の内容は、はじめに、認知症の症状について分かりやすく説明がありました。認知症とは、その方の置かれている状況を認識し、理解し、判断する総合的な精神の働きが低下した状態です。その世界観を体験するため、2人1組になり、1人が目隠しをして、もう1人が目隠しをした方に何も伝えず、手を動かしたり、耳元で音を聞かせたり、食べ物を食べさせてみました。目隠しをした参加者の方々は、急に手を触られ驚きの声を出されたり、何が起こっているか分からないことから不安の表情を浮かべられていました。目隠しをして何が起こっているか分からない状況を体験することで、認知症の方が抱える不安を疑似体験することができました。そのほかに、認知症の方と接する時のアドバイスについて、グループホームでの体験を踏まえた説明がありました。
認知症の方と関わる方やその可能性のある方などにとって今回の介護教室が少しでも役に立っていただけたらと思います。
(文責:リハビリテーション部 言語聴覚士 山崎 美佳)