3.0テスラMRI工事の進捗状況について
平成23年1月20日(木)から3.0テスラМRI増設工事を実施しておりますが、いよいよ動力の源となる電気容量を引き上げるためキュービクルを増設し、3.0テスラМRI本体(マグネット)の搬入を行いました。
このМRIは当院専用の仕様に基づき、フィリップスのアメリカ工場で製作されております。なるほど、本体の刻印にもLATHAM NY (ラッサム、ニューヨーク)の製作場所や、製造月が FEB 2011と表記されておりました。 現地の工場を平成23年2月21日に出荷し、空輸にて2月23日に成田空港に到着、通関を経由しトレーラー輸送により2月27日(日)10時30分には当院に到着しております。海の向こうから、僅か7日間で搬入が完了しております。
当機器の重量は、3.0テスラМRIにおいては他社と比較して軽量と伺っていますが、何と4.6t の重量があります。当院では2階の検査室が設置場所となるため、クレーンで2階に吊り上げ、得設の専用台を作成し移動させます。部厚い既存壁も事前に崩し、搬入するという大工程となります。限られたスペースや時間しかないため、正直、本当に入るのかどうか心配でした。
しかしながら、当日は日本通運 輸送部重機専門チーム12名が東京より駆けつけ、僅か1時間30分程度で搬入するという離れ業には驚きました。 チームで行うプロ集団の仕事振りには拍手が湧くほどでした。
3月からは、まずは取り崩した壁を復旧し6面シールドを完成させた後、磁場を立ち上げます。各種調整を行い4月からの稼働に向けて準備して参りたいと思います。残りの工事が無事終了し、より質の高い医療が提供できる日が一日も早く到来することを祈念しております。
報告 診療放射線部 若宮 浩一郎】