お知らせ

口の体操

脳梗塞など脳の病気になることで、足や腕などの体の動きだけでなく、口や舌などが動きにくくなることがあります。またそのことによって、食べ物がうまく食べられない、言葉がうまく喋れないといった障害が生じます。このような患者様に対し、当院では「口の体操」という運動を行なっています。
嚥下障害や構音障害があると、舌や口が動かしにくくなります。こういった患者様に対し当院が行っているアプローチ方法の一種が口の体操です。話しをする所と、食べ物を食べる所は同じです。この方法を行なうことで食べやすくすることや、話しやすくことを促します。具体的な方法は下記の図をご参照ください。

手順 :各動作を5回ずつ行って下さい

①口を開けて、閉じます。

 C_090705_001

②唇を前に突き出した後、横に引きます。

 C_090705_002

③頬を膨らませた後、すぼめます。

 C_090705_003

④舌を前に突き出した後、奥に引きます。

 C_090705_004

⑤舌を唇の左端・右端まで動かします。

 C_090705_005

⑥舌で上唇、下唇を舐めます。

 C_090705_006

⑦舌を唇に沿って一周させて下さい。(右回り5回・左回り5回)

 C_090705_007

《実施する際のポイント》

「ちょっとずつを頻回に行う」ことが原則です。疲労を避け長続きさせることができるため、一度にたくさん行なう場合に比べ効果的です。目安は1日3回程度です。
この運動を行なうことにより、口や舌、頬の筋力をつけ、運動範囲を拡大させることができます。話す時や、飲み込む際に必要な筋肉の回復を目指します。また、この体操は場所を選ばずに行えるため、自主練習としても有効に行えます。

おわりに

 当院では、常勤務の言語聴覚士6名が医師・看護師と協力し、一人でも多くの患者様の食べ物がうまく食べられない、言葉がうまく喋れないといった症状を改善できるように取り組んでおります。今回紹介した口の体操や食べること、話すことについて、何かお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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