インフルエンザが流行する時期がやってきました。インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年10人に1人が感染していると言われています。流行を前に、インフルエンザの知識を身につけましょう。
・インフルエンザと風邪の違い
| 風邪 | VS | インフルエンザ |
| 1年中 | 流行時期 | 12月~3月 |
| 鼻水、喉の痛みなど局所症状 | 症状 | 38度以上の発熱、せき、喉の痛み、全身倦怠感、関節の痛み |
・インフルエンザの感染経路
感染経路としては、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる
「飛まつ感染」と、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」
により感染が起こります。
・インフルエンザの予防方法
日常生活でできる予防法と、ワクチン接種による予防法の2つの予防方法があります。
日常生活でできる予防法としては、
①栄養と休養を十分取り、抵抗力を高めておく。
②人ごみを避け、ウイルスを寄せ付けないようにする。
③ウイルスは低温、低湿を好むため、適度な温度、湿度を保つ。
④外出後は手洗いうがいをする。
⑤マスクを着用する。
などがあります。
また、ワクチン予防接種をすることで、発症する可能性を減らしたり、感染しても重症化
しないなどの利点があります。
ワクチン接種は医療機関で受けることができ、当院でも接種することができますので、
お気軽に受付へ申し出てください。
・インフルエンザの検査方法
綿棒で鼻や口の中の粘膜をこするだけの簡単な方法で検査することができます。
当院の場合は、キットを使用し、約10分で結果がでます。
しかし、発症から12時間以内に検査をしても、陰性と出る場合があります。
また、後の項でも説明しますが、インフルエンザの治療薬は発症から48時間以内に投与する
必要があるため陰性であっても高熱が持続する場合は、もう一度12時間~48時間以内に検査
することが望ましいと言えます。
・インフルエンザの型
インフルエンザには、A型、B型、C型があり、人の間で流行するのがA型とB型です。
A型にかかったからと言ってB型にはかからないわけではなく、A型とB型両方に感染してしまう
場合や、治ったあとに違う型に感染してしまう場合もあるため、治癒したからといって油断は
禁物です。
・インフルエンザの治療方法
インフルエンザ発症から48時間以内に抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)を投与
する必要があります。
薬は医師が必要と認める場合にのみ処方されるので、処方されたら指示に従い服用しましょう。
また、発熱により汗がたくさん出るので、脱水予防のためにも、水分摂取を心掛けましょう。
・インフルエンザにかかったときの注意事項
熱が下がっても、インフルエンザが完治したとは言えません。解熱後症状が治まっても2日程度
は人にうつる可能性があるので、仕事や学校などに行かないようにし、自宅療養することが望ま
しいです。
当院では、ワクチン予防接種、インフルエンザ検査を常時行っています。
しかし、インフルエンザの感染力はとても強く、予防接種や日常の予防法だけでは防ぎよ
うがない場合もあります。一人一人が正しい知識を身につけ、インフルエンザ対策に取り
組み、この冬はインフルエンザにかからず過ごしましょう。
参考文献:厚生労働省健康局
文責:臨床検査工学科 西田麻衣子
2011年12月22日 4:27 PM